細貝萌選手と浅野拓磨選手所属のシュトゥットガルト監督が辞意を表明!昇格請負人に一体何が!?
ドイツ・ブンデスリーガ2部(ツヴァイデリーガ)、シュトゥットガルトのヨス・ルフカイ監督が、スポーツディレクターのヤン・シンデルマイザー氏との衝突により辞意を固めたことが明らかとなりました。
今夏にシュトゥットガルトで指揮をとり、契約を2019年まで残す同氏だが、弁護士を務めるブッフベルガー氏がSIDに明かしたところによれば「和解金は要求しない」形での退任を決断したという。
ルフカイ監督は、声明として「決して簡単に決めたことではない。就任してから最初のうちは、シュトゥットガルトのファンうや選手たち、そして首脳陣からの信頼を感じていたんだ」と説明。「首脳陣との信頼関係を構築し、同じ方向に向かって取り組むこと」が、自身の活動のベースと考えるなかで、「それがもうシュトゥットガルトにはないんだよ」と述べている。
そしてシュトゥットガルト側は昼過ぎ、ルフカイ氏との辞任で合意、しばらくの間はオラフ・ヤンセン氏が暫定監督としてチームを率いることを発表した。
先日起こったルフカイ監督とシンデルマイザー氏との間で言い争いのなかでは、クラブ側はシンデルマイザー氏の肩をもっており、ポート相談役会会長は昨日、「事態がエスカレートしかねない」と危惧する一方、「我々はルフカイ監督に、何のためにここにきたのか、いま一度思い出させる必要がある」とコメント。
しかしこれによりシュトゥットガルトは、1年での1部返り咲きを目指すなかで、早くも別の指揮官で目指していく事態へと陥っている。なお現在シュトゥットガルトは2部4試合を戦って2勝2敗。順位表では9位につけているところだ。
これはなんとも…
前任のクラムニー監督の後任として就任したルフカイ監督。
かつてはボルシア・メンヒェングラードバッハ、アウクスブルク、ヘルタ・ベルリンを1部昇格へと導き、“昇格請負人”の名を欲しいままにしていました。
7月末に、愛弟子の細貝選手の獲得は叶いましたが…経験豊富な選手の獲得を望んだ監督に対し、スポーツディレクターは浅野選手を含む3人の若手選手を獲得したことが、今回の騒動の原因だとのことです。
2週間後に宮市擁するザンクトパウリとの開幕戦が控える2部シュトゥットガルトは、ヘルタ・ベルリンから細貝萌を獲得したことを発表した。
2011年冬に浦和レッズからレヴァークーゼンに移籍した細貝は、そのまま当時2部アウグスブルクへとレンタル移籍。そこで指揮をとっていたのが、今季からシュトゥットガルトの監督を務めるヨス・ルフカイ監督だ。そして共に1部昇格を果たし翌シーズンもプレー。2013年にはそのルフカイ監督が指揮するヘルタ・ベルリンが1部昇格を果たしたのに伴いヘルタ・ベルリンへと移籍し主力として活躍、昨シーズンはトルコ1部ブルサスポルへとレンタル移籍している。その後に買い取りオプションが行使されずチームに復帰していたものの、現在チームを率いるダルダイ監督の構想からは細貝は外れていた。
なお移籍金額は約70万ユーロで、成果次第では総額100万ユーロにまで上昇する。
マネージャーのシンデルマイザー氏は「細貝萌はうちが求めていた選手像に非常にマッチした選手だ。彼は守備的ポジションであれば全てのポジションでプレー可能であり、素晴らしい人間性と経験を兼ね備えた、我々にとって非常に価値のある選手だよ。真のチームプレーヤーを迎えられたことを嬉しく思う」と述べ、細貝も「シュトゥットガルトは大きなポテンシャルをもったクラブ。目標達成の一助になれればと思いますし、新しいチームメイト、そしてもちろんここのファンをこれから会うことを心待ちにしています」クラブ公式ページにて語った。
日本代表として30試合の出場経験をもつ細貝は、ここまでアウグスブルクとベルリンでブンデス1部通算102試合に出場、2部はアウグスブルク時代に7試合に出場。ポリバレントなプレーヤーだが、おそらくボランチとしてチームに落ち着きと規律をもたらすことが期待されていることだろう。
昇格を第一に考える監督側と、選手を育てながら強くしたいクラブ側…どちらの気持ちもわからなくもないですが…
セリエAで怒涛の監督交代劇を何度も目の当たりにしているので…ある意味、後任の監督次第では両選手の出場機会が増えるのでは?と思ってしまいます。
とにもかくにも、日本代表の2人には後任監督のもとで1部昇格に向けて頑張ってほしいです!